1月4日

日本茶のルーツを求めて中国天台雲霧茶を調査

一般社団法人 滋賀県茶業会議所は12月3日から6日、中国の浙江省台洲市天台県にある天台華頂山を訪れ、中国最古といわれている茶樹の調査を行った。
 日本茶は、805年に伝教大使・最澄が遣唐使として天台華頂山の天台宗総本山である国清寺で仏教の修行した際、茶の実を日本に持ち帰り、比叡山の麓にある日吉大社付近に植えたのが始まりといわれている。今回は、“近江の茶”が日本最古の茶であることを立証するため、天台華頂山での調査を行った。
 当日、天台華頂山にある雲霧茶園を訪れた会議所メンバーらは、中国最古といわれている樹齢1,000年の茶樹を視察し、葉の形状や厚み、色、樹形などを調査。その後、最澄が修行した天台華頂山の国清寺や浙江省杭州市の龍井茶の産地にある中国茶葉博物館を訪れ、最澄が茶の実を日本に持ち帰ったことが記されている文献等を調査した。
 今回調査した天台華頂山の茶樹と日吉大社にある日吉茶園等の茶樹の比較を行い、近江の茶が日本最古の茶であることを今後立証したいと考えている。

新着記事一覧