2月19日

令和2年度オーガニック茶生産技術研修会が開催されました。

2月4日午後、甲賀農業協同組合本所会議室において、オーガニック茶生産技術研修会が開催されました。
これは、「近江の茶」オーガニックブランド産地育成事業として、滋賀県、甲賀市の補助を受け、滋賀県茶業会議所で実施をしているもので、本年度で3年目となります。
有機栽培への取り組みと海外への市場開拓を促進し、リーフ茶の需要拡大と「近江の茶」ブランド力の向上図ることを目的としています。
  本年度は土山5農家、朝宮12農家の17農家でオーガニック茶生産実証圃を設置して頂きました。
研修会では、現場の指導をして頂いた甲賀農業農村振興事務所農産普及課の竹若主幹から「オーガニック茶生産の概要について報告をしていただきました。
まず、甲賀地域での取り組み面積は、年々増え、10.5haとなり令和3年度は11.4haが見込まれています。病害虫の発生は少なかったものの7月の長雨で炭疽病、もち病が発生したとの報告もあり、また、虫害では一部、カンザワハダニ、コカクモンハマキが発生したことから、天敵の使用時期も検討したいとの農家の声も上がっていました。
オーガニック茶の品質評価として、本年度も荒茶成分分析を実施。全窒素、遊離アミノ酸、テアニン、繊維について分析を行った結果、昨年同様、実証区のほうが品質に影響が大きい全窒素、遊離アミノ酸、手アニンの値が低く、摘採時期が推定できる繊維の値が高いという結果となりました。課題として、茶工場の都合でどうしても摘採が後半になり、それが総繊維の値が高くなることに繋がっているようで、それが品質の低下となって現れている。今後、空工場等を確保するなど検討が必要となっています。また本年度は、初めて味覚分析を株式会社キューサイ分析研究所の協力を得て実施しました。先味として、酸味、苦味雑味、渋味刺激、旨味、塩味。後味として、旨味コク、苦味、渋味について実証区と慣行区の比較を行いました。数値的にはあまり差が見られず、分析に携わっていただいたキューサイの担当の方を交えた研修会を考えたいと思っています

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