4月3日

滋賀県立陶芸の森で特別企画展『湯呑茶碗・・日本人がこよなく愛したやきもの・・』が開催され、応援しています。

令和5年3月11日から6月25日にかけて、滋賀県立陶芸の森陶芸館において、特別企画展 湯呑茶碗・・日本人がこよなく愛したやきもの・・と題して開催されています。信楽焼の産地、そして、ほぼ同じ頃から栽培がされている近江の茶ということから、この特別企画展を応援させていただいています。
お茶を飲む専用の器としての『湯呑茶碗』の始まりは、江戸時代後期、文化年間(1804―1818)と考えられています。飯茶碗などの茶碗と区別するため、お茶を飲む専用の、やや小ぶりで縦長の個人専用の茶碗を『湯呑』と呼び分けたようです。明治末から昭和にかけ、行楽の大衆化によって、地域性のある湯呑茶碗が土産物として喜ばれたようです。
今回の展示は、明治末から昭和初期にかけて、全国を旅して集められた静岡県の(坂口恭逸湯呑コレクション)約270点の展示となっています。旅の思い出として集められた湯呑茶碗と各地の銘菓のラベルも併せて展示されていて、非常に興味深い特別展となっています。連日、静岡県をはじめ、京阪神の愛好家を中心に多くの来場者が見えています。
滋賀県茶業会議所もお茶つながりとしてこの特別展へ協力させていただいています。展示コーナーでは近江の茶の歴史や、栽培地、お茶の種類、おいしいお茶の淹れ方などを紹介するパネル展示を行っています。また、期間中3月25日―26日、4月8日―9日には来場者への近江の茶の特別試飲会を開催しています。「琵琶湖かぶせ」を用いた冷茶、「極煎茶比叡」を急須で淹れたお茶など、味、香りのさわやかさに感動をしていただいております。

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