10月18日

滋賀県草津市立草津小学校の総合学習に滋賀県茶業会議所として参加させていただきました。

令和5年9月22日(金)滋賀県草津市立草津小学校4年生を対象とした総合的な学習の時間に出席させていただきました。これは、草津小学校4年生が総合的な学習の時間に、「滋賀県の特産品である近江の茶について知り、人々が受け継いできた産業に対する誇りと愛情を持つこと」を狙いとして開催されるもので、趣旨に賛同し体験型の学習会とさせていただきました。
滋賀県庁みらいの農業振興課、全農滋賀県本部園芸特産課、甲賀市役所農業振興課の協力を得て実施させていただきました。4年生は4クラス111人が在籍され、9時35分から12時15分の3時限に分けて学習会を開催しました。午前中のみということで、1クラスだけ3つの班に分かれての3時限での学習会と変則的田対応をいただいての開催となりました。
最初、児童たちに『今朝お茶を飲んできた人』と聞いてみると、3クラスとも5割程度。『普段どの様なお茶を飲んでいるか』を尋ねると、どのクラスとも麦茶が圧倒的に多く、次にペットボトル。急須で淹れたお茶を飲むことは家ではほとんど無く、急須もないとのことでした。
このようなことから、近江の茶を子供たちに知ってもらわねばと、全員気合を入れての対応となりました。
最初に①滋賀県のどの地域でお茶が栽培されているか。 ②それぞれの地域どの様な特徴があるか。③茶葉の収穫作業はどのようにするのか。④茶葉はどのように加工するのか。⑤農家の生産した茶がどのようにしてお店に並ぶのか。などについて映像を使って説明をさせていただきました。そして、体験を重視されていることから、今回はほうじ茶の製造体験、出来たほうじ茶と焙じる前の煎茶を急須で淹れて飲み比べるということで、まず、6人が1班で陶板の上に煎茶をあけ、全員でターナーを用い約10分間炒る作業。数分すると香ばしい香りが漂い、学校全体がほうじ茶の香りでいっぱいとなりました。
今度は、出来たほうじ茶と焙じる前の煎茶を急須で淹れて飲み比べてみようと、急須でお茶を淹れる体験をしていただきました。全員が急須を持つのが初めてらしく、持ち方等を説明しましたがなかなかむつかしく、しやすい方法で回し注ぎをし、お茶の量、濃さを考えながらカップに注いでいました。初めての体験ということで、何事にも興味をもって取り組んでくれていました。多くのほうじ茶ができたため、それぞれ家に持ち帰り、自宅でお家の方と飲んでもらうこととしました。
1時限が45分という短い時間の中で、あれもこれもと思い、大変な授業となりましたが、児童と共に、我々スタッフも貴重な体験をさせていただきました。

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