11月9日

令和5年度滋賀県茶振興大会が日吉大社で開催されました。

令和5年度滋賀県茶振興大会が10月27日(金)、日吉大社日吉会館(大津市坂本5-1-1)で開催されました。
 今から1200年前の西暦805年、遣唐使として中国・唐に渡っていた伝教大師最澄が、天台よりお茶の実を持ち帰り日吉大社に植えた(日吉大社に伝わる神道秘密記記載)とされ、また当時の嵯峨天皇がこの坂本の地(梵釈寺)でお茶を飲んだと記述(日本後記)され、日本茶の発祥地といわれることから、一度原点に返り、この発祥の地で今後の近江の茶の振興について茶業者一丸となって取り組むことを確認しようと開催されました。
これは、一般社団法人滋賀県茶業会議所と滋賀県茶生産者団体連合会、滋賀県茶商業協同組合、甲賀地域農業センター、東近江地域農業センターが主催、農林水産省、滋賀県、日本茶業中央会、全国茶生産団体連合会、関西茶業協議会、滋賀県農協中央会、全農滋賀県本部の後援を得て毎年開催しているもので、本年で48回目となります。
大会では、はじめに滋賀県茶生産者団体連合会会長の池村正 副大会長が開会宣言を行った後、滋賀県茶業会議所の岩永裕貴会頭が大会長として挨拶。その後、滋賀県農業技術振興センター 茶業指導所の志和将一所長から、滋賀県茶業コンクール第48回荒茶品評会の審査結果について「出品された上位から中位のものは格差が少なく、『近江の茶』にふさわしいものが出揃った」と審査報告され、荒茶品評会の受賞者と茶業功労者への表彰式が行われました。
また、本年は特別に日吉大社の馬渕直樹宮司から日吉大社に伝わるお茶について講話をいただきました。伝教大師最澄から伝わる『日吉茶園』、そして、毎年4月12日から15日にかけて開催される山王祭には日吉茶園からとれた茶葉が祭神に献納されることなど、お茶にまつわるお話で、歴史を感じさせていただきました。
大会決議では、土山町農業後継者クラブ立岡究さんから①近江の茶の歴史と匠の技を将来につなぐ ②安全・安心な茶の生産・消費拡大に努める ③日本最古の茶所「近江」として日本・世界に情報発信をしていく と提案され、全会一致で大会決議とされました。
上位受賞者は次の通り。※敬称略
【せん茶の部】▼1等 中村哲三(甲賀市土山町)、辻本浩二(甲賀市信楽町)、北田一夫(甲賀市信楽町)、片木寿(甲賀市信楽町)
    【特別賞】▼農林水産大臣賞 中村哲三 ▼近畿農政局長賞 辻本浩二
 ▼滋賀県知事賞 北田一夫  ▼滋賀県議会議長賞 片木寿
【かぶせ茶の部】▼1等 大谷充(甲賀市信楽町)、片木享央(甲賀市信楽町) 
大谷敬生(甲賀市信楽町)
      【特別賞】▼近畿農政局長賞 大谷充 ▼滋賀県知事賞 片木享央
           ▼日本茶業中央会長賞 大谷敬生
【茶業功労者表彰】 ▼滋賀県茶振興大会長表彰 安井 睦(甲賀市土山町)

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