11月26日

朝宮茶感謝祭が仙禅寺で本年度も開催されました。

近江の茶の主産地、滋賀県甲賀市信楽町朝宮で本年度も朝宮茶感謝祭が開催されました。毎年11月23日の勤労感謝の日に開催されているもので、本年で59回目を迎えます。
歴史を遡りますと、伝教大師最澄が遣唐使として中国(当時の唐)で仏教の修行をし、西暦705年に日本に帰国し、比叡山に延暦寺(天台宗総本山)を開いた際、中国より持ち帰った茶の実を持ち帰り、麓の日吉大社付近に播いたのが日本の茶の始まりとされています。812年、当時の嵯峨天皇が当地を訪れた際、梵釈寺の僧侶から茶を煎じてもらって飲んだと言うことが日本後記という書物に書かれており、喫茶と言うことが日本で初めて記されているのも近江と言うことになります。そして、この嵯峨天皇の御代が朝宮に茶を伝えたのが朝宮茶の始まりとされ、日本最古の茶所の一つとされています。1200年間、脈々と茶が栽培され、今の朝宮茶となり、深い味わいと独特の香気は多くの茶人愛されています。
先人達の苦労に感謝をする集いを天台宗の仙禅寺で茶業関係者が集まり開催されました。来賓として、岩永甲賀市長、山田甲賀農協組合長も参列され、厳かに執り行われました。

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